鍼灸やマッサージはなぜ効くのか?というお話。~今は否定されてしまった過去の研究論文について。




以前、

代替医療 補完医療のお話を書いたときにも

軽く触れましたが

鍼灸やマッサージがなぜ効くのか?

ということは詳しくはわかっていないことも多いです。

 

痛いところをさすったら痛みが和らいだ、

といった経験に基づいて発展してきたものなので

仕方がない部分もあるのかもしれません。

 

しかしながら生理学の分野は

日進月歩で研究が進んでいて

昔と違い研究できる分野も広がっています。

 

また顕微鏡をはじめとする研究器具などの

技術進歩も目覚ましいものがあります。

 

そのためこれらのエビデンスについて

補完代替医療と呼ばれるものがなぜ効くのかという根拠について)

もっと研究を進めるべきとの声もあるようです。

 

本日は

昔はこういわれていたが今は研究の結果

実は違うということが分かった。

 

という今では否定されてしまった、

2つの例について取り上げます。

 

このようなことはこれからもあるでしょうから

よく勉強し続けていきたいと思う次第です。

 

(1)アルントシュルツの法則

Arndt, Hugo Rudolph

Rudolf Alntz

 

「アルント・シュルツの法則」は

ドイツの精神医学者ルドルフ・アルント(1835~1900)と

薬理学者のフーゴ・シュルツ(1853~1932)らが定式化した

調節原理です。

 

微量の刺激は生命活動を活発化させ

中程度の刺激は生命活動を促進し

大量の毒・刺激は生命力を阻害する。

 

といったことが説明されています。

ごく簡単にまとめると強すぎる刺激は身体に悪いということです。

 

長年、マッサージや鍼灸の効果を説明する際にも

使われてきましたが

これは本来、薬効を説明するための学説であり

(ホメオパシーの効果を説明するための学説でもありました)

 

手技療法(マッサージや鍼の刺激量)

に当てはめるのは無理があることもわかってきています。

 

あんまマッサージ指圧師、鍼灸師の

養成学校教科書にも掲載されていますが

100年以上前の論文であり、

上記のような理由から見直す動きもあるようです。

 

*参考文献*

長谷川尚哉先生 論文

「アルントシュルツの法則をあマ指の基礎理論に用いることの是非」

 

(2)ゲートコントロール説

wall02

Patrick D.Wall

 

ゲートコントロール説」は Patrick D.Wall(1925~2001)、

Ronald Melzackが1965年に提唱した疼痛抑制に関する理論です。

 

(以下、Wikipediaより)

痛覚の強度は、侵害情報を中枢へ伝達する細胞(T細胞)

への興奮入力と抑制性入力のバランスによって決定する。

 

T細胞は脊髄後角の膠様質(SG)を介し

小径のC線維とAδ侵害受容求心性線維から興奮性入力を受け取り

大径のAβ非侵害受容知覚求心性線維から抑制性入力を受け取る。

 

 閾値の低い非侵害受容知覚求心性線維の活動亢進は

T細胞のシナプス前抑制を起こし、

それにより大脳皮質へのゲートを効果的に閉鎖し、痛覚を軽減する。

 

・・・

こちらも、のちの研究から

今現在は修正されている学説のようです。

 

*参考*

長谷川尚哉先生 ブログ

「現代医療鍼灸臨床研究会私感」

寝違えSOSドットコム
西武新宿線急行停車駅田無駅にて「一般社団法人交通事故治療相談室」、「田無北口鍼灸整骨院」を運営する白石の勉強・研究用ブログ。 寝違えを中心にぎっくり腰や橈骨神経麻痺など起床時に起こる痛みやしびれその周辺の疾患についてもまとめていく。
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